コンペに敗れた試作機、実戦に間に合わなかった戦闘機、数回しか飛ばなかった実験機。IFの物語を思い浮かぶような儚い飛行機にはロマンを感じてしまう。YF-23もそのひとつ。
国立空軍博物館に展示されているのはYF-23の1号機、チャコールグレーに塗られたS/N 87-800(PAV-1) Spiderである。なのに、なぜかノーズギア扉の内側には"GRAY GHOST"と書かれている。機体にも搭載エンジンYF119のメーカーであるP&Wのロゴが描かれている。
コンペに敗れた試作機、実戦に間に合わなかった戦闘機、数回しか飛ばなかった実験機。IFの物語を思い浮かぶような儚い飛行機にはロマンを感じてしまう。YF-23もそのひとつ。
国立空軍博物館に展示されているのはYF-23の1号機、チャコールグレーに塗られたS/N 87-800(PAV-1) Spiderである。なのに、なぜかノーズギア扉の内側には"GRAY GHOST"と書かれている。機体にも搭載エンジンYF119のメーカーであるP&Wのロゴが描かれている。
レーザー加工機でやってみたかったのがカッティングシートの切断だ。その精度と繰り返しの正確さは人間がデザインナイフを握ったのでは実現できない。いくつかステッカーを作り工程がつかめてきたのでまとめたいと思う。
ホームセンターなどで一般に売っているカッティングシートをレーザー加工機で切ることは出来ない。一般のモノは素材がPVC(ポリ塩化ビニル)だからだ。これをレーザーで加熱すると塩化水素が発生し、人体に有害な上に腐食性が強く加工機が一気に痛んでしまう。PVCに限らず塩素を含む素材のレーザー加工は御法度。材料に塩素が含まれているかどうかの判定方法は以下の記事で解説されている。彫刻を入れたくなりそうなMoleskineの手帳カバーなんかもアウトらしい。
炭化水素のポリオレフィン系のカッティングシートであればレーザー加工ができる。メジャーではないので色数が少なく、店頭で見つけることはほとんどないと思われるが、通販であればいくつか取扱店はある。オレフィン系カッティングシートの感触は、3Mの柔らかい屋外用シートと屋内用の硬めのプラスチックっぽいシートのちょうど間くらいだった。ステッカーとしての取り扱いは一般的なものとほとんど変わらない。
ライオン事務器 ステカ用 SV-8Lカッティングシート A4 10m DC-210K 白
これもずっと会いたかった飛行機。生み出された政治的背景をすべて吹き飛ばす力強さを持っている。
ツルのように伸びた胴体に巨大なエンジンを6発も携え、その巨体は大きなデルタ翼に支えられる。その翼はこの怪鳥が本気を出すときにのみ、地上では決して見せない姿に変化する。地上にいる人間にはその勇姿を拝むことはできない。
この機体が作られ、実際に空を飛んでいたのは50年も前だ。これほど「飛びたい」という意志が溢れているデザインの航空機は今あるだろうか。怪鳥が翼を休める姿を前にそんなことを考え一抹の寂しさを感じてしまう。
この機体も博物館の改装で新しい建屋に移動される。これまでの格納庫はXB-70がギリギリ収まるサイズであったので、真正面から見たりエンジンの排気口を覗き込んだりといったことができなかった。周りにも小さな機体が所狭しと並べられていたので、どこから写真を撮っても別の機体が写りこんでしまっていた。新しい建物に移ったら見学環境はよくなるだろう。広い建物に移ってゆっくりと羽根を伸ばして欲しい。もう伸ばしてはいるか。
サンクスギビングの連休でアラスカに出かけてきた。
目的地はフェアバンクスだがまずアンカレッジに飛んだ。アンカレッジ→フェアバンクスはAlaska Railroadが冬だけ運行しているAurora Winter Trainに乗る計画。
動物園とか民族博物館とか街中を観光し、夕飯に日本料理屋に行ってみた。アメリカ人の作る日本料理の店ではなく、日本人がやってるちゃんとした和食の店。ここで食べた銀ダラの粕漬けがめちゃめちゃ美味かった。
翌日Aurora Winter Trainに乗るべく駅に行ってみると、なんと列車は雪崩で運休になったとのこと。その場で飛行機を予約することとなった。ここで出来た空き時間でAlaska Aviation Museumに行ったのだが、怪しい737が展示されていたり、お土産屋さんにヴィンテージなプラモが置いてあったりと収穫が多く、列車キャンセルも結果オーライだった。
アンカレッジの航空博物館のお土産コーナーで売ってたタミヤ1/72震電のプラモデル。タミヤの古いロゴなので1960年代のもの?思わずお土産に買ってしまった。なんでそんなところにあったのかは謎。 pic.twitter.com/RKz0QjHEQe
— いけち(狐耳) (@aoa30) 2015年12月3日
フェアバンクス空港から車で1時間半くらい山奥に走っていくとチナ温泉リゾートにつく。今回はオーロラを眺めるためにここに3泊した。
温泉というだけあって極寒の中、温泉の露天風呂に入ることが出来る。ただし、水着着用だしなぜか湯船が深くて座ることが出来ないのがちょっと残念。湯に浸かってる間に髪の毛やまつげが凍る。
チナ温泉ではオーロラはこの時期は強弱こそあれ見えることが多いらしい。そのオーロラの動きが活発になるかどうかは運次第のようだ。今回は三晩トライすることが出来たが、一晩は激しく光ってゆらゆらと動く様子を見ることが出来た。他の日もオーロラ自体は見えていたものの暗いままだったり、低いところで輪っかのように安定したままという感じだった。
オーロラ観測で夜寝るのが遅いので、起きるのも遅くなる。そもそも高緯度のため日の出が10時で日の入りが15時の世界だ。ブランチと夕食だけの日々が続き、短い明るい時間は氷像ツアーを見たり、犬ぞりに乗ったり、ストーブの部屋でぬくぬくしてる猫をもふったりしてのんびり過ごした。
冬のアラスカなので当然に寒い。外気温は-20℃くらいだが、風が吹くのと、足下の雪の冷たさが馬鹿にならない。今回は以下の装備で望んだ。
これだけ着こめば夜中でも活動できた。つらいのはやはり末端部分の手先と足先。手の指は撮影でカメラを操作するためにどうしても厚手の手袋を着用できない。ささっと設定を決めシャッターを切るときだけ手を出し、スキーウェアのポケットに手を突っ込んでホッカイロをにぎにぎしているのが1番良かった。三脚もキンキンに冷え手の熱を奪われるのでスポンジみたいなのを巻いておくのがオススメ。
地面が全面雪なので足の裏からどんどん熱が逃げていく。今回の旅行のために買ったスノーブーツは断熱材もかなり入ってあったし、ソールもかなり分厚いのだけどそれでも指先は冷えていった。雪の上で爪先を少し浮かすだけでもだいぶ違う。足の指先の下に貼ったホッカイロがかなり効果的であった。
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屋外で使ったカメラを屋内に持ち込むと、レンズ表面から鏡筒にカメラ本体と全部が結露してしまう。カメラが入るサイズのジップロックを用意して、冷えたカメラに直接屋内の暖かい空気が当たらないようにした。