アメリカの航空博物館で絶対外せない博物館。第一次世界大戦の機体から二次大戦、ベトナム戦争、湾岸戦争、それらと並行して生み出され続けた試験機のXシリーズなどがこれでもかと集められている。展示機数は圧巻の一言。
R&D Building, Presidential Aircrafts
この格納庫に納められている飛行機は、各時代の大統領専用機や試験機など一品物ばかり。特にXプレーン群は一つの目的を成し遂げるためだけに生み出され、テストが終わればすぐに引退していく。このような安住の地を得た機体たちは本当に幸せだ。
ティルトウィングVTOL試験機のXC-142Aと、X-37プロジェクトの大気圏内試験用のX-40A
Douglas DC-4の軍用機型C-54、それが大統領機になったVC-54C
以前記事にまとめたX-29, XB-70, YF-23もこの中に収められている。
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東西冷戦エリア
B-58 Hustler
超音速機らしいデルタ翼に旅客機のようにパイロンでエンジンをぶら下げた機体。小粒だけど味があって好きなので少し深掘りしてみたい飛行機だ。
B-36 Peacemaker
でかい。以上。
F-117 Nighthawk
館内は照明が暗めな上に、他の機体の影になっているところも多い。F-117もC-130の影になっており写真を撮るのがなかなか難しい。
第2次世界大戦エリア
B-29 Bockscar
長崎に原爆ファットマンを投下した機体。ノーズアートがえげつない。
練習型桜花
スミソニアン博物館別館とPlanes of Fameとこの機体で、アメリカ国内に保存されている桜花は全部見たことになった。
他にも航空黎明期の展示や朝鮮戦争の頃、ミサイル・ロケットの展示室などがあるがとにかく多すぎるので割愛。
改装中
本記事は2015年9月末に訪問した時点である。R&D, Presidential Aircraftは隣接するライトパターソン基地の敷地内の格納庫にて展示されていた。米軍基地の中なので当然セキュリティは厳しく、それらの機体を見るには博物館が一日に数回運行しているシャトルバスツアーに参加しなければならなかった。
現在行われている増築工事にて博物館本体に展示エリアが一つ追加される。空軍基地内に置かれていた機体たちがそこに移され、より自由かつ簡単にそれらの機体を拝むことができるようになるのだ。
2015年9月末にこれまでの展示格納庫は閉鎖され、新しい建屋での再オープンは2016年6月の予定となっている。今までの格納庫は手狭ではあったが光が良く入り明るかった。新しい建屋はこれまでのようにキツキツに詰め込まれている様子は解消されるようだ。ただ、他の展示室のように暗くなっているかも知れない。新しい展示室はどのような姿になるのだろうか。