迎え角30deg.

上向きでも飛んでいかない日々。前に進むだけで精一杯。

Seafair Air Show 2015に行ってきた

Blue Angels
Mt.Bakerを背景にWashington Lake上空を飛ぶBlue Angels

去年の7月は出張でシアトルに来ていた。出張先の人に、自分は7月末でいったん日本に帰るよと言うと、誰もが「Seafair行けないのはもったいないね」と言ってきた。9月からのシアトルに駐在に備えてビザの手続きや引越しなど準備をしなくてはならなかったので仕方がなかったのだが、何人からも同じことを言われて悔しい思いをしたものだった。
今年は晴れて(?)シアトル滞在1年となり、そのSeafairを見に行くことができた。Seafair自体はシアトルの街の中で何週間も行われているのだが、その中でやはり大きなイベントになるのが8月頭に行われるこのSeafair Air Showである。普通の航空祭が飛行場で行われるのとは違い、Seafair Air Showは湖の上で行われる。湖岸のお祭り会場から眺めたり、クルーザーで湖上から眺めたりといつもの航空祭と雰囲気が違うのが魅力だ。

続きを読む

レーザー加工機を買った

IMG_6343
EMBLASER A4 https://darklylabs.com/

レーザー加工機を買った。

大学の時に研究室にあったレーザー加工機を使ったことがあり、以前からずっと欲しいと思っていたのだが、これまでは小型の物でもCO2レーザーしかなく周辺補機が必要な点や、ebayに流れてるような格安のレーザー管の品質・耐久性が疑問だったことからなんとなく尻込みしていた。
最近になって素子の値段が下がったのか、半導体レーザーを用いた小型のレーザー加工機が出てきた。出力はCO2レーザーに及ばないものの、圧倒的にシンプルなシステムになることから加工機全体が簡便に安く作れるのだ。

今回買ったDarkly LabsのEMBLASERも、もともとはKickstarterのLazerBladeとして始まったものだった。これが量産品として軌道に乗ったのがEMBLASER。先のKickstarterでは、プロジェクトに気づいたときには期限が過ぎた後で悔しい思いをしたのだが、無事それが量産品としてアップデートしてくれたので結果オーライだった。

続きを読む

セント・バーツ島でスリリングな着陸を満喫した話

IMG_4942
St.Barts Gustaf III Airport

セント・マーチン島で飛行機写真を撮りまくる旅行にて、1日だけ島外に抜け出した。目的はやはり飛行機の写真を撮ること。
目指すセント・バーツ島はセント・マーチン島の南東に浮かぶフランス領の更に小さい島。プリンセスジュリアナ国際空港からWinAirのDHC6-300 Twinotterに乗って15分で着いてしまう。セント・マーチンの国際空港はオランダ領にあるので、たった15分のフライトでも国際線扱いでパスポートに入出国のスタンプが押される。

セント・バーツ島の玄関口であるグスタフ3世空港は、海と丘に挟まれた狭い平坦地*1に作られた小さい空港である。見どころは、丘を滑るように急降下していく着陸機。頭をかすめていった飛行機が着陸する様子を丘の上から見下ろすことが出来る。

*1:帰り際、空港の待合室にて、滑走路が丘から海に向けての坂道になっていることに気づいた

続きを読む

セント・マーチン島でジェットブラスト浴をしてきた話

IMG_3850
Saint Martin Maho Beech

昨年末のクリスマスから始まる冬休みは、カリブ海のセントマーチン島に行った。真冬のワシントン州を抜け出して常夏の島でバカンスである。目的は、もちろん海水浴、ではなくジェットブラスト浴だ。

セント・マーチンは小さい島だが観光客をかき集めるために大型ジェット旅客機が離発着できる国際空港がある。意外と山がちな島であるので、長い滑走路は海にギリギリまで寄せるしかない。こうしてプリンセスジュリアナ国際空港から離陸する飛行機は砂浜の人々を吹き飛ばし、着陸する飛行機はその頭上をかすめることとなった。
そのジェット機の迫力を全身で体感し、カッコイイ写真をたくさん撮ることが目的だ。

続きを読む

第二次大戦機が飛び交うPlanes of Fameエアショーに行ってきた

P-36
Curtis P-35 Hawk

2015/5/2-3に行われたPlanes of Fame Air Museumのエアショーに行ってきた。土日で同じプログラムで開催されるので、日曜日に乗り込んだ。

開場直後に入ったので、まずは地上展示や屋台の様子を見て回る。ビールやホットドッグなどの定番の食べ物屋台に、ピンバッジやイラスト・Tシャツなど飛行機グッズを売ってる屋台が多い。マニアックなところでは実機のマニュアルや計器を売っている屋台もあった。極めつけは、"For Sale"のDC-3のコックピットがどかんと置かれた屋台まで。アメリカでこういう光景を見ると、日本の自動車の距離感と同じところに飛行機があるのだいうのを実感する。

続けて、地上に並べられた飛行機たちを見て回る。エプロンには飛行展示を控えた機体がずらりと待機中。P-51シリーズは何機いるのか数えるのを諦めるだけの数がいた。零戦グラマンの猫シリーズ…Planes of Fameの所有する飛行可能な機体に加え、他の博物館などからも出張してきているよう。

続きを読む

米空軍ネリス基地エアショー - Nellis Open House 2014

Thunderbirds
USAF Thunderbirds

昨年2014年11月8~9日に開催されたエアショー(Open House)に行ってきたときの記録。アメリカ暮らしを初めて丸2か月経ち、生活が安定してからの初めてのアメリカ国内旅行でかつ初めて飛行機に乗ってエアショーを見に行った。
ネリス基地はアメリカ空軍のアクロバットチーム、Thudnerbirdsの本拠地。Thunderbirdsのショーをトリに盛りだくさんのプログラムが組まれていたので、ラスベガスに宿泊して土日2日間ともエアショーを見に行く計画を建てた。

飛行展示はもちろんのこと地上展示機もたくさんあって、初日は会場に到着し入り口近くから飛行展示にかじり付きになってしまい、会場の半分も回れなかった。翌日は到着次第とにかく一番奥まで行くことを心がけてなんとか全体を見て回ることが出来た。2日間にしておいてほんと良かった。

ネリス基地祭は他のエアショー会場と違って珍しくアルコールが解禁されている。カリフォルニアのからっとした日差しを浴びながらビールを煽り、飛行機を眺めて実に幸せな時間を過ごすことが出来る。ただし、アルコールを摂取するとカメラのピントは合わないし望遠レンズはぶれるぞ。

飛行展示

F-35
F-35A
会場到着直後に離陸していくのを見送ってから、どこに飛んでいったのかよく分からなくなっていたF-35。なんと開会式の国歌に合わせてF-22と編隊を組んで会場上空に突入してくる演出だった。ただ、国歌演奏中という厳かな時間だったのでカメラを振り回すわけにもいかず、飛行する姿を撮影できなかったのが残念。離着陸はなんとか撮れたけど。

F-22 + F-86
F-22, F-86編隊
米空軍の歴史を感じさせるデモフライト。以前はF-16やP-51も組み合わせた更に豪華な編隊だったそうな。
F-22F-86も個別に飛行展示していた。F-22はそのエンジンパワーに物を言わせたマニューバを見せつけていた。とにかく滅茶苦茶。ピッチアップでローパスしてると思ったらそのままフルスロットルで90度に上昇していったり、スピンしながらくるくる落ちてきたり、スラストベクタリングでありえないピッチ挙動をしたり。おまけにウェポンベイをパタパタ開け閉めしてローパス。果たしてこれは飛行機なんだろうか、そのつるっとした外観のイメージと相まって宇宙船のようにも感じてしまう。
対して、F-86は実に正当な“飛行機”。得たエネルギーを失わないよう、限られたパワーを生かし、きれいな航跡を引きながら飛んでいく姿は実に爽快。空気に逆らわず、無駄のない動きをする飛行機がこんなに美しいとは…と再確認させられた。

続きを読む