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迎え角30deg.

上向きでも飛んでいかない日々。前に進むだけで精一杯。

セント・マーチン島でジェットブラスト浴をしてきた話

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Saint Martin Maho Beech

昨年末のクリスマスから始まる冬休みは、カリブ海のセントマーチン島に行った。真冬のワシントン州を抜け出して常夏の島でバカンスである。目的は、もちろん海水浴、ではなくジェットブラスト浴だ。

セント・マーチンは小さい島だが観光客をかき集めるために大型ジェット旅客機が離発着できる国際空港がある。意外と山がちな島であるので、長い滑走路は海にギリギリまで寄せるしかない。こうしてプリンセスジュリアナ国際空港から離陸する飛行機は砂浜の人々を吹き飛ばし、着陸する飛行機はその頭上をかすめることとなった。
そのジェット機の迫力を全身で体感し、カッコイイ写真をたくさん撮ることが目的だ。

着陸機

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American Airlines Boeing 767-300ER

飛行機がかすめるのは空港の西の端にあるマホビーチ。このビーチでカメラを構えた状態でなんと丸3日も過ごしてしまった。それくらい楽しかった。レジャーシーズンなので人が多く、狙ったところにGoPro付きの自撮り棒を掲げたオッサンが入ってきたり、超ワイドボディのオバサンが被ったりとイラッとすることもあったけど、青空と青い海を見てたらどうでも良くなった。大きな旅客機が近づいてくると、人がザワザワ集まってくるので賑やかで楽しい。

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Insel Air MD-83

標準的な着陸コースでこれくらいの高度となる。YouTubeで見られるような頭スレスレのような着陸は、パイロットの技量かサービス精神かで偶然撮れるもののようだ。そこはちょっと肩すかし。
今回の滞在中は747のような大型機でもそこまでスレスレの低さでアプローチしてくる物はいなかった。

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DHC6-300 Twinotter

小型機は着陸後の滑走距離を抑えて手前のタキシーウェイを使うために結構攻めてくることもある。この写真のツインオッターはフェンスに脚をかけるんじゃないかという高度でかなり低かった。写真右の方に写っているアプローチコース真下にいる人は思わずかがんで避けている。自分も別の機体が超低高度で進入してきたときは思わずしゃがんで避けてしまった。機体は小さくても速い物はやはり怖い。

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Boeing 767-300ER

着陸コースの下から望遠で圧縮。このアングルは機体の重量感と獲物を狙う猛禽類のように下げた脚が揃っていて好き。エメラルドグリーンの海を羽とお腹に抱えて降りてくる姿が美しい。

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Air France Airbus A340-300

背景に写っているホテル群が、ビーチそばのメジャーどころのレジャーホテル。バケーションの季節なので部屋はどこも満室。計画を練ったときには既に予約が取れなかった。当然ハイシーズン料金で予約が取れたとしてもかなり厳しかった。というわけで、何とか見つけたトイレバス共同の安宿に泊まったのだが、バルコニーのベンチに座ってる兄ちゃんは明らかに一発キメてる感じ(周りもそう言ってた)だったし、ある晩は客同士が喧嘩してパトカーが来て何人か連れて行かれたりと、なんとも刺激的なところだった。安い宿教えてよと言われたが、決して人にはおすすめできないし、自分ももう泊まりたくはないな。安心はお金で買える。

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海にも膝くらいまでは入った。意外と海水が冷たくて泳ごうという気にはならなかった。一応水着は持っていっていたんだけど。

離陸機

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American Airlines Boeing 737-800

こちらがジェットブラスト浴。滑走路エンドとフェンスの距離が近いのでジェットエンジンの本気を全身で体感できる。旅客機としては小型の737クラスでも油断してるとよろめくし、メガネなんかも吹き飛ばされる。砂埃も飛んでくるのでカメラも守らないと傷だらけになるだろう。ケロシンの焼ける匂いを浴びられる幸せな時間である。

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ビーチでジェットブラスト浴をしている人たち。大きいタオルの四隅を手首足首に縛り付けマリオのマントのごとく構えてた人が、ジェットエンジン音の高鳴りと共にゴロゴロと転がっていった。

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KLM Boeing 747-400

飛行機への距離が近いので迫力のある写真が撮れる。日本国内エアラインからは消えてしまったBoeing747を久々に目の前でじっくり見たが、このジャンボの風格は他の旅客機には出せないのを再確認。感動して突っ立っていると猛烈な排気に吹き飛ばされるので、このあと全力でエンジンより外側に逃げた。

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大きな機体はタキシーウェイに入りきらないから離陸前も着陸後も滑走路を走る。滑走路をちんたらちんたらタキシーしてくると、小型機たちは滑走路に入ってうずうずしながら待機する。こういう小型機やプライベート機まで含めるとかなりの便数が離発着している。こういう運用を眺めているだけでも楽しい。

その他

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セントマーチンを発つ日はビーチに行かず島内を観光した。島は南側がオランダ領、北側がフランス領となっている。オランダとフランスが陸地で接してるのはここだけのはずだ。フランス側の方が街が整っていてオシャレ。ごはんもおいしかった。
島内の移動は乗り合いバスが便利。島の中のメインの道にバスと書いてあるハイエースがうじゃうじゃ走っている。乗りそうな気配を感じて寄ってくるので行き先と値段を確認したら乗る。島内の主要なエリア間の移動なら5,6ドルで行ける。基本的に右回りか左回りしかないので間違えないし、安くて楽だ。

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オランダ領フィリップスバーグ近くの道沿いに見つけたレストラン。なんとYS-11の胴体だった。入りたかったが、バスの車内から見つけた光景だったので立ち寄れなかったのが無念。
なんで、こんなカリブ海の島にYS-11がいるのか調べたところ、セントマーチンから周辺の島を結んでいるWinAirでYS-11が飛んでいたらしい。エメラルドグリーンに染まったYS-11がビーチをかすめて着陸する光景、見たかった。

もう一日は、セントマーチンから近くの島に出かけたのだが、それは別の記事にまとめることにする。

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