迎え角30deg.

上向きでも飛んでいかない日々。前に進むだけで精一杯。

250cc空冷単気筒で行く北海道ツーリング2025 その3

もう半年も前のことだけれど、書きかけは流石に気持ち悪いので完結させたい。日記があるのでなんとかなる。たぶん。

その2はこちら
aoa30.hatenablog.com

4日目(7/23) 中標津根室→白糠

国道244号線
国道244号線 別海町

この日はずっと海沿いを走る。昨日までの灼熱の内陸エリアとは打って変わってとても涼しい。
海上の空気は冷たいらしく、陸上の暑い空気と海岸沿いでケンカしているようだった。海沿いの道が内陸に500mほど入るだけでムワッとした熱気に包まれるような状況であった。

前日までの暑さで疲れていたので涼しい中を走るだけで体が休まる。気持ち良い空気の中、広々とした景色を見ながら快走していると北海道らしさをやっと感じることができる。

根室半島
根室半島 道道35号線

国道44号線に入り根室半島に踏み入れるともう何度も走ったことがある馴染みの道である。根室の市街地を抜け時計回りに最東端を目指す。納沙布岬までの根室半島の北側は、左に海、右には草原の広がる丘陵地、車も人もいない本当に果てを感じられる景色で大好きだ。

納沙布岬
本土最東端 納沙布岬

今年もまた本土最東端に到達できた。
北方領土に近い納沙布岬は他の岬とはやはりすこし雰囲気が違う。資料館で説明を聞いたり記念品をもらったりそんな空気も嫌いではない。

花咲蟹ラーメン
花咲蟹ラーメン

お昼ごはんは花咲港にて花咲蟹の身がドサッと入ったラーメン。シンプルな塩スープがカニの風味を引き立てていて美味しかった。

北太平洋シーサイドライン
北太平洋シーサイドライン

根室~厚岸~釧路の間は海沿いの北太平洋シーサイドラインを走るのがお約束になっている。雄大な景色を見ながら走れるこの道は北海道の中でも最も好きなルートの1つである。

この写真を撮っている時に通りがかったレンタカーの方と雑談していたら、簡易舗装のアスファルトが柔らかくなっていたらしく、バイクのサイドスタンドが沈んでいき危うく転倒するところであった。風は涼しいものの日差しは異常なほどの熱量で照らしていた。温暖化もガスがどうのというよりは、シンプルに太陽の輻射熱が異常に強くなってるだけなのではないかと思うことが多い。

ホクレンフラッグ
ホクレンフラッグ

北太平洋シーサイドラインを走り厚岸の道の駅でソフトクリームを食べ、さらに北太平洋シーサイドラインを西へ進み釧路の郊外へ。
釧路湿原道路を通って釧路の街中を迂回し更に海沿いを西へ。白糠駅近くのお宿に向かった。

到着したお宿は部屋にエアコンが無かった。スタッフの方々も今年のこの暑さは異常で、この辺がこんな暑くなることはないと汗だくで語っていた。
北海道の建物は冬の寒さを前提に作られており室内の熱を極力逃がさないようになっている。この日はその作りが裏目に出た形である。夕方になり徐々に外が涼しくなってきても、日中に蓄えられた部屋の熱気はなかなか抜けなかった。窓も部屋のドアも開け扇風機で風を動かすことで少しマシになったが、この日の眠りは浅かった。

走行距離:365km

5日目(7/24) 白糠→襟裳岬→浦河

道道1038号線
道道1038号線

この日もひたすら海沿いを走る。
当初の計画では内陸に進み帯広でインデアンのカレーを食べていこうかなと考えていたのだが、天気予報で帯広の最高気温40℃の予報が出ておりキャンセルとした。一昨年に来たときも帯広は暑かったが、今年は更に上を行く異常気象だ。

北海道スペースポート
北海道スペースポート

成層圏プラットフォームの飛行船が収められていた巨大な建屋が目を引く北海道スペースポート。以前、実験のために何度か来たことがあったが、今はロケットの開発拠点として注目を浴び立派な広報施設が出来ていた。見学していこうとバイクから降りようとした瞬間、実験施設の事務棟から前職の作業着を着た人たちがゾロゾロと出てきた。まさかの場所とタイミングに心臓が止まるほど驚いて、そのままエンジンをかけてそそくさと立ち去ってしまった。

黄金道路
黄金道路

特にめぼしい立ち寄り地点も無く海沿いの道を淡々と走る。襟裳岬までの道は難工事で費用がものすごく掛かったことから黄金道路と呼ばれている。ここはずっと涼しい。トンネルの中は肌寒いくらいだった。

黄金道路
黄金道路

旧道のトンネルと現道のトンネルの両方が見える。なんとしてでもここを通りたいと苦闘してきた人たちの営みが見えるようでこういう景色は大好きだ。

襟裳岬
襟裳岬

襟裳岬は割と最近に国立公園になったようで以前に来たときより整備されていた。天気はひたすらに良く青空。
風の館という博物館にはこの襟裳岬の強風を体験出来る風洞が設置されていた。暴風吹きすさぶ中に入ってわーきゃーする趣旨の物のだが、ここまで強風の中をネイキッドバイクで走ってきた人間にとっては「さっきまでこんな感じだったね」という感想になってしまった。
風の館には岬の先端に向けたガラス張りの展望台があり風を浴びずとも景色を堪能出来る。ここに設置されていた双眼鏡で、沖合の岩礁でゴロゴロ寛いでいるゼニガタアザラシの姿を見ることが出来た。

襟裳岬
道道34号線

襟裳岬を発ち北上していく。以前ロードスター襟裳岬に来たときは景色がほぼ全て雲に覆われていたので、この雄大な海岸線の景色は初めて見た。

えりも町にある「えりも町郷土資料館ほろいずみ」に立ち寄ったのだが、ここが非常に見応えがあった。おすすめ。

旅行先で時間があるとその土地の郷土資料館を覗きに行くんだけど、今日訪れたえりも町の郷土資料館はかなりレベルが高かった。地形や動植物、アイヌ文化から現代までの町の成り立ちが丁寧かつ豊富な資料で展示されていたのに加え、海産資源の話と主産業であるコンブ漁が詳しく解説されていた。コンブ実物の標本なんか初めて見たよ。どの展示も古びた感じではなくしっかりと手入れされており、この質と量を無料で楽しんで良いんですか!?と驚くことしきりだった。ここは必見です。

いけち (@aoa30.bsky.social) 2025-07-24T12:47:20.365Z
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浦河町
浦河の牧場

この日は浦河町の小さなペンションに宿泊した。競走馬の育成が盛んな日高地区らしく馬がたくさんいる牧場に面して建っている。お宿の方針で建物や内部の写真は撮らないで欲しいとのことで宿の目の前の景色を。

こちらのお宿の夕飯は地場の野菜や魚・貝が盛りだくさんで絶品だった。炭火でじっくりと焼いた鮭のハラスとニシンで食べる白米が最高に美味かった。ここも前日同様に部屋にエアコンは無かったが、夜はずっと涼しくなって布団に潜って気持ちよく眠ることが出来た。

走行距離:246km

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2025夏 北海道ツーリング