迎え角30deg.

上向きでも飛んでいかない日々。前に進むだけで精一杯。

愛車バイクのお話

前回バイクの免許を取った話を書いたので、今回は乗ってるバイクのことを書く。2022年最初の投稿が2021年のことで間抜けではあるが。

内浦港
▲SUZUKI ST250 E Type

2021年の6月にスズキのST250 Eタイプを中古で購入した。2009年式でエンジンは一応インジェクション。見た目はクラシカルでこぢんまりとかわいらしい。250cc単気筒、車重150kg程度ととても扱いやすく、乗り手を圧倒してくるようなところが一切無い。ABSはおろかタコメータや燃料メータすら無い(警告灯はある)シンプルの極みである。
気負わずに乗れる親しみやすさと乗りやすさは、のんびりトコトコと旅をするのにぴったりだ。余裕はあまりないけれど一応高速道路にも乗れるし、原付二種が入れないバイパスも通れるので旅のルートも自由に組める。

乗り始めて半年と少しで7000kmほど走り、オイル交換も2回した。気に入って乗り回しているST250だが、ここにたどり着くには少し紆余曲折があった。

経緯

一番始めに欲しいと考えていたのは、取っつきやすいサイズであり、アウトドアレジャー感、ガジェット感があるクロスカブC110である。免許は小型でさくっと取るかとも考えたが、そのうちステップアップしたくなったら二度手間なので中型で取った。これは結果として正解であった。

教習所に通い始め、教習車のCB400に跨がっているうちに、やはりバイクの形をしたバイクらしいバイクに乗りたくなってきた。ちょうどその頃発表されたのがGB350だ。空冷単気筒エンジンの雰囲気がツボで、乗りたいバイク筆頭候補になった。一段階のみきわめをクリアし、ホンダドリームに行ったのが発売日の数日前。展示してある実車を見て購入契約書を書いた。

晴れて普通自動二輪の免許を取得し、ホンダドリームに納車の予定を問い合わせてみたところ当初7月と言われていた納期は10月までスライドしていた。発売日直前に注文が殺到したらしく生産ロットが一気に埋まったらしい。これには結構参ってしまった。乗り換えならまだしも、1台目のバイクの納車が5ヶ月待ちはさすがにあり得ない。バイクに乗りたくて免許を取ったのに乗れないのは生殺しだ。教習所で教わったことも忘れてしまう。

ここで二輪に乗ってる友人に相談したところ出てきたのが、彼も乗ってるST250である。当初は中古で安いつなぎのバイクを買うか……等と話していたのだが、STならもしかしたら気に入るかもよと提案されたのである。実際、その友人とは旅や乗り物に対する感覚が似通っていて、自転車も同じBike Friday Pocket Rocketを買うとか、車はNDロードスターに乗ってるとか、普通の人はしないだろっていう変な旅程を組んで一緒に出掛けたりしている、そういうところからの推薦である。確かに同じニーハン空冷単気筒のエストレヤ等と比べてもSTの方が好みではあるし「一理あるな」と中古車を見に行ったところ、写真で見るよりずっと雰囲気が気に入ってその場で成約と相成ったのである。自転車・車に次いでバイクもお揃いになってしまった。
千里浜なぎさドライブウェイ
▲友人のST250 E Type Sカスタマイズと並べて。

買ったST250はミストグリーンメタリックという色で、安いバイクの割りにはタンクがグラデーションになっており微妙に凝っている。マフラーは純正ではなく、なかなか気持ちのいい音のするWMのキャブトンマフラー(ガリ傷付き)が装着されていた。また、一体型ETCが付いていたのは助かった。STは小さい故に分割型ETCユニットを収納するところが無い。一体型は今はもう売ってないのだ。

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▲納車直後。まだリアキャリアが付いていたり、リアウィンカーが純正位置にあったり、ミラーが四角かったりする。

信号発進で原二スクータに置いて行かれるようなバイクではあるが、「まぁそんなの気にしないでのんびり行こうや」って話しかけてくるような乗り味が大好きで楽しく乗り回している。機構もシンプルなので、ちょいちょいトラブルを起こしつつも、何とか自分で整備したり修理したり出来るのも楽しいところだ。

最近は寒く凍結路面が怖いので控え気味ではあるが、また暖かくなってきたら遠出のツーリングにも行きたいところである。とりあえずは、これまでSTと一緒にお出かけしたツーリングの記録などを書き残していきたいと思っている。