迎え角30deg.

上向きでも飛んでいかない日々。前に進むだけで精一杯。

787初搭乗

前の記事の続き。

7/24

無人駅の草江駅で下車して徒歩5分、山口宇部空港に到着。
わざわざここまで移動してきたのは、ボーイング787に乗るため。

まだまだ新しい飛行機なので傷も少なく、CFRPの胴体は鋲も少なく滑らか、ピカピカです。
コックピットウィンドウが4枚なのが特徴的ですね。


正面から見るとターボファンエンジンのコアエンジンの小ささがよく分かります。プロペラ機に近い。

見た目だけじゃなく中身もすっかり新しいのでとにかくわくわく。
ボーディングブリッジから機内に入ると、ドアとギャレーの部分の天井がとても高く、また照明がきれいな色でホテルのロビーのようでした。これは楽しい。

座席についてパッと気づくのは窓の大きさ。数値的にはそんなものかと感じる値ですが、実際に景色を見てみると上下の景色の広がりがかなり違います。
シェードも液晶により光を遮る電子シェードは是非ともいじり回したいガジェットでしたが、操作してみて意外に動作がゆっくりなのに驚きました。透過状態から最も遮蔽した状態まで1分くらいかかります。
直射日光が入って辛いときは一段階暗い状態にしておくと、日差しも辛くなく外の景色も楽しめていい感じです。

定刻通り離陸。加速するにつれて主翼が徐々に反りあがってくるのが分かります。そしてローテーションの瞬間にぐぐっと!

窓の大きさは偉大です。座席にある液晶画面でフライトマップを表示しながら下の地形を楽しんでいました。
雲が広がり地形が見えなくなってからは、収録ビデオの787開発ストーリーというのを見ていました。

羽田へのランディングは34L。着陸に向けてフラップを下げていくと、一緒にインボードエルロンもダウン。でも、ダウンしながらもエルロンらしく差動動作をしています。
タッチダウンしてスラストリバース、スポイラー全開となったところでまた驚き。フライトスポイラー、グラウンドスポイラーだけでなく、アウトボードエルロンも上に跳ね上がってスポイラーの仕事をしています。電動アクチュエータになったお陰か、各舵面いろんな役目をそつなくこなすようになっています。これはなかなか見応えがあります。


着陸してタキシング中の機内照明。フルカラーLEDだからいろいろいじり放題なのですね。

ゲートに到着して、皆立ち上がりさぁドアに向かって進もうかというタイミングで、反対側通路の男の子が突然「オロロロロロロ…」とエンジンリバース。お母さんも何事かと慌ててしまっていました。着陸まで緊張していて、降りる段になって気が緩んだんでしょうね。新造機でしたが既に床がドロドロで、まぁそんなものかw、と重いながら降機しました。

羽田から宇都宮まではバスに乗りました。バスの中でiPadに溜め込んだアニメの消化に集中している途中、前のトラックが落とした脚立を引っかけて首都高で急停止という事件がありましたが、無事お気楽なうちに到着しました。

ロケット打ち上げ見学、18きっぷ鉄道旅、炭鉱跡、787初搭乗、となかなか盛りだくさんな5日間を過ごせました。
写真はこちらにまとめていますので是非ご覧ください。

2012夏 スイッチバックと炭坑と787