GWは東北ドライブ旅行に出かけた。お目当ては桜前線を追いかけてのお花見と、雪解け水がじゃんじゃん流れ込んでいるダムだ。5月にもなれば東北の雪もだいぶ溶けてノーマルタイヤでいろんなところを通れるようになっている。
この日は宿泊地の岩手県奥州市水沢を目指しながら、途中のダムを巡っていった。宇都宮を出発して会津西街道から鬼怒川のダムを偵察していったが特に面白いこともなかったので割愛する。
七ヶ宿ダム
時間節約のために東北道で国見ICまでショートカットしてアプローチ。以前に訪れて、越流するところを見たいと言っていたダムを再訪した。
予定通り非常用洪水吐から越流する様子を見ることができた。
放水路の斜面を流れる白い波紋が美しい。
ダムの下流側広場はまだ立ち入りできない状態であった。芝や花壇の整備は続けられているようなので、また開放して欲しいものだ。
道の駅七ヶ宿でダムカレーもいただく。
七ヶ宿ダムから北上、キツネ村の近くを通過して遠刈田温泉街を抜けて青根温泉の方へ峠道を越えていく。オープンでエンジンの回転をちょっと上げながらワインディングを駆け抜けていくときが、このロードスターを運転していて一番気持ちがいい瞬間だ。
釜房ダム
赤いクレストゲートと5つの操作小屋が目立つ重力式コンクリートダム。天端は一方通行の一般道となっている。ほぼほぼ満水になっていたが常用の放水路のみが使われているだけであった。ダムの規模に比べて管理棟がとても立派だった印象。
大倉ダム
今回是非とも立ち寄りたかったダムがここ。大倉ダムは日本で唯一のダブルアーチダムだ。二つのアーチダムが巨大なコンクリートブロックを挟んでそびえ立っている。
片側はのっぺりした提体でもう片方にローラゲートが取り付けられている。
ダムの天端の上は一般道になっていて車で通行が可能だ。ただ一車線分の幅しかないので向かってくる車がいないか確認しながら通行しなければならない。
すれ違いは真ん中のコンクリートブロックの上でのみ可能だ。一直線の道なら見通しもいいのだが、アーチダムなので当然道路も弓なりになっている。道路脇の塀も結構高くて見通しはよくない。自分のロードスターは相手から全く見えていなかっただろう。
ダム下流面は公園になっていて提体を見上げることができるが、木がたくさん植えてありその雄志をきれいに収めることは難しい。
どうしてこんな特殊な形態を採用したのだろうか。アーチ2枚分の力に耐える中央のコンクリートブロックが置けるということは地盤はそれほど弱くないと言うことだ。重力式コンクリートダムのような前後に巨大な提体を置くスペースがなかったということだろうか。
この後は東北道をひた走り水沢のお宿に向かった。水沢駅前通りではたまたま山車がたくさんでるお祭りが開催されており、屋台でビールとお好み焼きを買って地元の盛り上がりに身をゆだねた。