迎え角30deg.

上向きでも飛んでいかない日々。前に進むだけで精一杯。

ツーリング記録[2/4]小豆島

ツーリング2日目。

起きると天気予報どおり雨でした。予定通りなのでニヤリ。
天気予報で午前中は雨の予報だったので、雨のうちに贅沢にも特急で高松に移動しようと計画してました。
昨晩、携帯で天気をチェックして今治駅みどりの窓口で「しおかぜ・いしづち10号」のチケットを購入。輪行にて高松へ移動してしまいます。

朝食をとって今治駅に移動します。


特急列車待ち中にぱちり。

到着した特急「しおかぜ」はどうしようもなくアンパンマンでした。カメラ構えてたけど、思わずカメラを下ろしてしまうほど愕然としました。こいつ(wikipediaの画像)です。いくらなんでもこりゃないだろう・・・。
特急ですがディーゼル車でした。普通の通勤車が電車だったのに意外。ぶおおおおおぉぉぉぉぉ、と音を立てながら加速します。

ガラガラです。

車内もアンパンマンのキャラクターが。乗客の年齢層とぜんぜんあってないのが泣かせる。

特急とは言え時間はかかるので暇なのですが、ディーゼルエンジンの振動が来てほのかに軽油の臭いがする振り子式車両の中で本を読んだら、確実に気持ちが悪くなるので、ボーっと外を眺めてるしかありません。

晴れてきました。
宇多津駅で「いしづち」に乗り換えます。GW体勢でしおかぜが増結されていて、いしづちの切り離しによる運用ではないのですが、どちらにしろ平日なのでガラガラです。

高松駅到着。

連絡船うどん。とりあえずうどん。香川県だし。単純。
高松駅はかなりきれいで駅前も整備されています。綺麗な駅。

駅前で自転車を組み上げて、高松港に向かいます。駅からすぐです。
小豆島(草壁港)行きのフェリーを調べると1時間後だったので銀行でお金を下ろしたり海沿いの公園を散歩したりしてました。

綺麗な青空に瀬戸内海とそこに浮かぶ島々をバックに。マジでいい天気だ。その代わり風は強く、主に東からの風が吹き込んでいます。写真撮ってるときも油断してると自転車が倒れそう。

1時間後フェリーに乗り込みます。いざ、「あずき」島へ(笑)

出港後しばらくデッキでうらうらしてたのですが、日差しと風(向かい風)が強すぎるので船内に撤退。


このフェリー、ロマンスカーの最前席のような席がありました。気持ちがよく青空と青い海が見えます。

ぼんやり外を眺めてると高い波にぶつかったときに、
波しぶきがバシャーッと飛んできて↓

ガラスに思いっきりかかって川になります(笑)↑
最初はかなりびっくりしました。隣のシートの女性は一発目のときに叫び声あげてました。

何発か波しぶきをかぶるのを船内から楽しんでいたのですが、ふと嫌な予感が・・・。

小豆島の草壁港に入港し下船しようと車両甲板に降りていくと、そこに待っていたのは・・・

水も滴るいい男。
って頭っから海水をかぶってびしょぬれになった愛車でした(ノд`。)
サドルからハンドルのバーテープ、ヘルメット、フレームからホイールに駆動系までずぶぬれです。タオルで車体を拭きますが、相手は海水。ヤバいなぁ。

一通り拭き終えて、小豆島を走り始めます。昨晩宿で調整したおかげで、前日の変速の不具合は直っていました。
小豆島は中学受験のときに叩き込んだ「オリーブ」のイメージでしたが、街中は醤油の匂いがしました。醤油や佃煮も名産のようです。

まずは「二十四の瞳映画村」へ。


うちの父親が喜びそうな世界です。


名産の生そうめんを食べました。普通のそうめんとは違い干していません。歯ごたえが持ちもちもちっとしていて美味しかったです。たれも美味しかったのが印象的です。


なんでもくっつくセメダイン

映画村を出発して島の西側に向かいます。
と、湾内に廃船らしき船が停泊していました。ここで解体のときを待っているのか、それとも朽ち落ちてしまう日が来るのか、と感慨深げに船を眺めていると。

船名は「フェリーくまの」。あのロゴは南海フェリー? 徳島⇔和歌山便の南海フェリーがなんでこんなところに?

ん!?

もしかして、あの船だっけ!?


涼宮ハルヒの憂鬱 第6話「孤島症候群前編」

やっぱりそうでした(笑)
ハルヒのロケ地探訪を計画して事前にリサーチしたとき、登場した船が南海フェリーの「くまの」であることを知りました。今回の旅行では3日目に南海フェリーを利用する計画だったのですが調べてみると、「くまの」は退役してしまっていることを知り、ハルヒに登場した船を見ることはないんだなぁ、と思ってたところにこれです。正直かなり驚きました。その場でこれをアウトプットしてきた自分の頭にも。

同時に、退役した「フェリーくまの」が航路とは全く関係のない小豆島で解体or朽ち果てるのを一人ぽつんと待っている光景が健気でとてつもなく切なく見えました。赤茶けた錆はまだあの程度ですが、この後どのような運命が待っているのでしょうか。解体されるために移動することがあるかもしれませんが、そのとき彼女はまだ動けるのでしょうか。

やはり、廃線とか廃船とかそういう類のものには弱いようです。しばらく物思いに耽った後出発しました。

おやつを食べます。映画村に行く途中で見つけた、

「あなたのイメージを越える、佃煮ソフトクリーム」
上に乗ってる☆はまんま佃煮です。たしかに佃煮でしたでしたが・・・(笑)
機会があればぜひご賞味あれ。

西へ向かって走っていき、

世界一狭い海峡、土渕海峡です。

土庄港からフェリーに乗り高松に帰ります。

フェリーターミナルの小豆島の地図。赤い線が今日走ったところです。
小豆島は意外と急峻な島で、島を一周するとアップダウンが多く結構辛そうです。これぐらいの走行距離でよかったかな。

帰りは波も穏やかで自転車が濡れることもありませんでした。

高松港に帰還しました。

宿にチェックインして夕飯を食べに行きます。チェーンのビジネスホテルでしたが、「近所のうどん屋さんマップ」など充実していてカレーうどんが美味しいらしい「五右衛門」に行ってみました。

お客さん全員が注文するカレーうどん。カレーとうどんの相性が良かったです。目の前でうどんを打って切るところも見れました。
個人的に、カレーうどんは最強の料理だと思っているので大満足でした。

泊まったところはビジネスホテルなのに温泉の大浴場があり、しかも部屋が綺麗でベッドが広い!こちらも満足でした。
コインランドリーで洗濯して寝ました。
自転車の方はシフトの調子が良かったので特に手を入れず。これが翌朝になって・・・(続く)