迎え角30deg.

上向きでも飛んでいかない日々。前に進むだけで精一杯。

旅行2日目(秋田→青森)

朝、心地よく起床。目覚まし時計じゃなく自然に目が覚めたのは久しぶり。

・・・目覚まし時計じゃなく?GYAAAAAAAAAAAAA寝過ごしたああああああ!原因はマナーモードの切り忘れ。
時計を見ると朝8時40分。指定席を取っていた、リゾートしらかみ1号は秋田駅を8時25分発。
ダッシュで着替えつつ荷造りは朝にしようと思っていた自分を呪いながら、携帯で運行情報を確認すると五能線は強風の影響で一部運休しているとのこと。とにかく急いで秋田駅に向かいます。今日も朝から雪が降り続いており路面は真っ白です。

駅に到着し、駅員さんにリゾートしらかみ3号の運行予定を聞いて(1号のを聞くのは間が抜けてると思った)みると、大館から代行バス弘前駅に向かう予定らしい。
予定変更。五能線の景色とゆったりした指定席は惜しいけれど運行してないことには仕方がない。普通列車を乗り継いで青森に向かうことにしました。

ここからはひたすらに701系電車。さすが主力。
東北の電車って視程が一時的に50mぐらいになっても運転することに関心。運行側も慣れているのだろうし、その備えもばっちりということでしょう。


大館駅に到着した701系電車。雪をはね除け巻き上げながら疾走する様がとても力強かったです。ロングシートになっていることで一部では人気がないようですが、地元の足としての自負が感じられて頼もしいです。


駅前のお店で鶏飯を頂きます。鶏肉好きな自分としては鶏料理が多くて嬉しい限り。

青森行きの列車の時間まで余裕があるので周辺を散歩しようと思ったのですが、風が強く外にいるのがつらい。天気はいいのに雪がビュービュー吹き付けてきて風上を向くのがしんどい。もしかしたら雪は降って無くて、地面に落ちたさらさらの雪を巻き上げてるだけかもしれないけれど。すぐに駅構内に戻ってきました。
こちらの高校生ってこの寒さになってもコートを着てない人が多いです。これからもっと寒くなる時期のためにとっておいているのかな。

列車は13時8分のはずが全然案内が無く改札が始まらない。しばらくすると寝台特急“日本海”が入線するとのアナウンスがあり改札が始まりました。実に6時間遅れ。寝台特急だからいい物の普通の列車じゃ乗ってられないです。
目的の普通列車青森行きは30分遅れで到着。乗り込んですぐに出発となりました。
ロングシートの1番後の端に座ったので、後の窓から景色を堪能できるかと思ったのですが、スクエアな車体の後では盛大に渦が生じており、巻き上げられた雪で視界はPIV(流体観測法の一種)のような状態。レーザーを当てれば見事にカルマン渦が観測できたかも。

15時半、青森駅に到着。さぁどこに行こうかなと考えながら跨線橋を渡っていると海の方に船を発見。青函連絡船の跡を見に行こうと決定。
向かうと、青函連絡船の“八甲田丸”が記念館として係留されていました。
内部には青函連絡船の歴史やら仕組みやらが模型や様々な資料で展示されています。


でも、やはり実物に勝る物はありません。車両甲板の展示が圧巻でした。中には郵便貨車、貨車を連絡線に押し込むために使われた控車、ディーゼル車などが、車両甲板に敷かれたレールの上に佇んでいます。端の方には貨車を係留するための船上連結器や、車両甲板の大きな蓋となっている船尾扉など、実物そのままが残されております。歴史の証人といった迫力がありました。


さらに下に階段を下りていくと(「ここから海面下」と書かれており、外の天気と海の様子を思い出してちょっと怖かった)、エンジンルームが公開されています。ディーゼルエンジン8機。このサイズなのにレシプロなのか!何気筒あるんだよ!と驚き。機関制御室のレトロな感じがいい雰囲気です。
圧倒されたまま階段を上がると出口でした。うん、いい物を見れた。

外は暗くなってきていたので、一眼レフの練習に周りの様子を撮りながらホテルに向かうことにしました。
歩いてるとスタックしたタクシーを発見。仲間の運転手が2人がかりで押してるけどなかなか抜け出せない感じ。お手伝いして一緒に押し出しました。ちょっと楽しかった。

夜は青森名物の味噌カレー牛乳ラーメン

昨晩は寝るまでにお腹が空いてしまったので大盛りを頼みました。10分後にあんなことになるとも思わずに。

待つこと数分、大盛り味噌カレー牛乳ラーメンが出てきました。どんぶりでけぇ。カレーの味がまろやかになっててさらに溶けたバターが美味です。うまうまと食べてるところでお店の人が「麺の量を間違って半分にしてしまったのでもう一つ作りますね」と。

そりゃ半分は困るなぁ、ん?もう一つってどういうこと?

そして数分後。お待たせしましたぁ、と普通サイズの味噌カレー牛乳ラーメンが!もう一つってもう一杯のことだったのか!替え玉ぐらいを想像してたのに!
てか、このチャレンジメニュー的な光景は何ですか。ほら周りの人びっくりしてるじゃん。ぶっちゃけ一杯目にモヤシがかなり入っていたおかげでだいぶ腹もふくれてるのに、もう一杯の方にもモヤシがたっぷり。

食べましたよ。出された物を残すのは自分の主義に合わないので。腹一杯になりました。
会計の時にお店の人は「失礼しました」と言ってたけど、お値段以上でした。うえっぷ。

ホテルへの帰りに途中にあったanimate(県庁所在地駅には大抵ある)を覗いてみると、ラノベの棚に「旅に出よう、滅び行く世界の果てまで」を発見。東京ではもう見る影もなく手に入らなくなっている本ですが、青森ならまだ手に入ります!(何)

寝坊しないように今日は早く寝ます。