曇ったエアショーは盛り上がらない。
飛行機の踊る舞台は青空以外にありえない。グレーの背景に白いスモークを吐くらいなら飛ばなくていい。燃料の無駄である。
とはいえ、天候は無慈悲だし、飛ぶならとりあえず眺めたくなるのが飛行機好きの悲しい性だ。ちょうど1か月ほど前、8/7にカナダ国境を越えてAbbotsford Airshowを見に行ってきた。
ブログ記事になるまで1か月もかかっていることが、いかに盛り上がらなかったことを如実に表している。
Battle of Britainと称してイギリス機のデモ。残念ながら予定されていたHawker Hurricaneはメカトラブルで飛ばなかった。
隣にはBAE Hawkが並べられており、空にはBreitling Jet TeamのL-39 AlbatrossやSnowbirdsのCT-114 Tutorと練習機が揃っていた。個人的にはラジコンのEDF機で所有していたアルファジェットの実機を拝めたのが感激。ここにいたのはDornierが作った鼻が尖っているタイプ。しかし、T-4に似ている。ブルーインパルスカラーに塗り替えたら分からない人が多いだろう。
Snowbirdsは9機編隊。機体はCT-114とパワーウェイトレシオの小さな練習機であり飛行機らしく優雅に飛ぶ。ThunderbirdsやBlue AngelsのPOWEEEERRRRRなフライトを見ていた目からすると癒しの光景だった。
繰り返すが、曇り空を背景にしているのだけが惜しかった。
エアショーの帰り道に「まぁ雨が降らなかっただけ御の字か」と会話するのは寂しい。
アクセス
シアトルからI-5に沿って北上、SR-539かSR-9からカナダ入りする。陸路での国境越えでは、どこに行くのか、いつ帰ってくるのか、どこに住んでいるのか、仕事は何かなど事細かに聞かれる。カナダからアメリカに入る方が細かく、厳しかった。国境線から2kmくらいしか離れていないのだがアメリカの携帯電話は通じなくなるので注意が必要。