迎え角30deg.

上向きでも飛んでいかない日々。前に進むだけで精一杯。

第二次大戦機が飛び交うPlanes of Fameエアショーに行ってきた

P-36
Curtis P-35 Hawk

2015/5/2-3に行われたPlanes of Fame Air Museumのエアショーに行ってきた。土日で同じプログラムで開催されるので、日曜日に乗り込んだ。

開場直後に入ったので、まずは地上展示や屋台の様子を見て回る。ビールやホットドッグなどの定番の食べ物屋台に、ピンバッジやイラスト・Tシャツなど飛行機グッズを売ってる屋台が多い。マニアックなところでは実機のマニュアルや計器を売っている屋台もあった。極めつけは、"For Sale"のDC-3のコックピットがどかんと置かれた屋台まで。アメリカでこういう光景を見ると、日本の自動車の距離感と同じところに飛行機があるのだいうのを実感する。

続けて、地上に並べられた飛行機たちを見て回る。エプロンには飛行展示を控えた機体がずらりと待機中。P-51シリーズは何機いるのか数えるのを諦めるだけの数がいた。零戦グラマンの猫シリーズ…Planes of Fameの所有する飛行可能な機体に加え、他の博物館などからも出張してきているよう。


雷電
三菱 雷電

飛行展示まで時間があるのでPlanes of Fameの博物館本体の方も見学に行った。エアショーの日は入場無料。
この博物館だけでもじっくり回れば丸1日以上かかるくらいのボリュームがあるので、今回は目に付いたものを駆け足でとなってしまった。やはり、雷電彗星桜花秋水He-162など日本とドイツの機体が収められたハンガーに釘付けになってしまう。
日本にはいない・失われた飛行機がここできれいに復元され、今にも飛んでいきそうな形で保管されている、その光景を見て日本ではなぜこれができないのかという感想が頭をよぎるのだが、もう何百回も考えて絶望に沈むだけだったので今回はそれを押し殺して飛行機を眺めた。時間もなかったし。

しかし、やっぱり消化不良だった。この博物館の展示を見るためだけのために再訪したい。

Douglas A-1 Skyraider
Douglas A-1 Skyraider

飛行展示は圧巻の一言。
先ほどまでエプロンに並んでいた機体が次々と飛び立っていく。上がる機数が多いもんだから、あっちからこっちからどんどん連続して飛んでくる。千本ノックかってくらいにみんな望遠レンズを振り回しているのが面白い。もちろん自分もだが。
カメラを下ろしてぐるっと見渡せば、会場を取り囲むようにぐるぐる回っている飛行機たちが見える。アクロバット飛行のように派手なマニューバは無いけれど、WWII戦闘機同士で追い回してみたり、思いっきりローパスしたり、どの飛行機も生き生きしていた。もうどれも機齢70年になるんだぞ。どうなってるんだ。

Hawker Sea Fury
Hawker Sea Fury

ここで初めてホーカー・シーフューリーを見た。すっきりした胴体に気持ちの良さそうなバブルキャノピー。力強い5翔プロペラとエンジンナセル後方に揃えられた推力排気管。主翼の前縁には無理なくエンジンの冷却系が収められているようで、名機と呼ばれるスピットファイアから確実に一世代進化しているのが分かる。華やかさはないけれど、一目でいい飛行機だなと感じられるところが良い。
飛行展示ではその高性能さを活かしてか、高速でフライパスすることが多く写真を撮るのが難しかった、とこれは言い訳である。

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エアショーの会場の様子。欧米人の椅子文化を実感する光景だ。折り畳みチェアも100均で売ってそうなちゃちなモノから、折り畳み式の屋根が伸びてくる高機能なモノまで様々。この人たちはみんな車で来たんだろうか。飛行機には乗せられないだろう。
日本の航空祭のようにみっちりの人口密度ではないが、今まで行った中では割と混んでいた。GWだったこともあって日本人もいた。三脚で場所取りしたり人を押しのけたりとあんまり関わりたくないタイプだった。関わってきたけど。

USAF
飛行展示の最後には米空軍のF-22が登場。各時代を代表する戦闘機で編隊を組んで会場をフライパス。ぐっとパワーを入れたらいいP-51とP-38、低速でもコンピュータで安定しちゃうF-22、この編隊の中で一番無理して飛んでるのはF-86だったのかもしれない。

アルバム

P-36

アクセス

ロサンゼルス国際空港から車で約1時間。8時から開場で7時から駐車場に入れる。8時前に辿り着けば開場最寄りの無料駐車場に余裕で入ることができた。近くに大きな牧場がたくさんあるので牛糞が臭い。
入場券はiPhoneで電子チケットが買えた。入り口でiPhone画面でQRコードを提示する。チケット購入待ちに並ばなくてよいので楽でよい。