迎え角30deg.

上向きでも飛んでいかない日々。前に進むだけで精一杯。

宇宙研訪問


MUSES-C はやぶさ (デジカメの写真いじりまくり)

JAXAの相模原キャンパス、宇宙研に行ってきました。
いや、午前中に卒論の試問があり疲れが貯まってたこともあり、研究室紹介のプレゼンで見事沈没・・・。
いくつか研究室を訪問して先生と長々とお話して帰ってきました。

広報スペースにはやぶさ実物サイズのモノ(確か熱構造試験モデル)があり感動。姿勢制御のスラスターとか要のイオンエンジンなど細かいところはいい加減(笑)でしたが、左右の太陽パネルを広げた姿は堂々としています。意外と大きいんだなぁと思いながらも、こんな小さいものが往復で6億kmも旅するのか!と感慨に耽っておりました。

イトカワの表面から見てるとこうやって降りてくるんですな。

この後、しばらくの間イトカワの地表でゴロンと転がってたらしいけど(笑)

このはやぶさを打ち上げたロケットM-Vですが、JAXAのページを見たら

全段固体で惑星探査までやり遂げることのできる「世界で最も素晴らしい固体燃料ロケット」として高く評価されましたが、諸般の事情により、2006年9月のM-V-7号機をもって開発が中止されました。
ISAS側の悔しさとNASDA側の立場の妥協点で「諸般の事情」と表現されてるのがなんとも・・・。

次期固体ロケットの方も進んでたんですね。
http://www.isas.jaxa.jp/j/forefront/2007/morita/index.shtml
M-Vと比べるとだいぶ小型化しているようです。

これまでM-V級の科学衛星により世界をリードする観測成果が続々と得られてきたわけですが、衛星の大きさ故にコストと開発期間がかかり、打上げの機会は限られた頻度にとどまっています。小型でもいいからもっと高頻度に衛星を打ち上げたい。そこで、大型のミッションが今後も必要なことはもちろんですが、これからは低コストで機動性の高い小型衛星ミッションもどんどん推進していこう、というのがサイエンスの新たな方針です。
 このようなことを背景にして、次期固体ロケットで目指すのは、単に高性能というだけでなく、低コストで運用性のよい、つまり新しい時代のロケットシステムです。
現在のスタンスは今までのサイズの科学衛星も作りつつ新しい固体ロケットで小型衛星ミッションをはじめましょう、というようです。今までのサイズのものはH-IIAに相乗りかGXロケット待ちになるのでしょうか。

この話の流れ、どうにも不安が沸いてきます。
数年後、
はやぶさ(MUSES-C)とかあかり(ASTRO-F)のようなM-Vで打ち上げていたサイズの衛星は打ち上げにちょうどいいロケットが現状存在しないので、新しい固体ロケットで打ちあがる小型の衛星ミッションをちまちまこなしておきな(その方があまり金もかからないしな)」
というような雰囲気にならないでしょうか。あの、金(しかも税金)の使い方が下手糞orよく分かってない組織が、「予算」とか「利益」という言葉に縛られて話を捻じ曲げてこないか心配です。