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迎え角30deg.

上向きでも飛んでいかない日々。前に進むだけで精一杯。

2016夏休み北海道旅行(前編)

旅行

夏休みに車で北海道旅行をした。その記録の前編。

2016/8/13 フェリー乗船

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大洗から苫小牧行きの深夜便フェリーに乗る。出港手続きは22時半までだが、小心者の血が騒いで21時過ぎにはフェリーターミナルに着いてしまった。受付はガラガラだった。
乗船は23時頃と言われていたが、22時半頃に乗船開始。大型トレーラーが数両乗船した後、バイク・自転車と次いで一般乗用車の乗船となった。ヘッドライトを消して乗り込み、一つ下のデッキに案内され駐車。
自分のベッドを見つけて手荷物を放り込んだら、準備していたお風呂セットを持って空いているうちにささっと大浴場へ向かった。普段の疲れもあってか、風呂から上がったらかなりの睡魔がきたのでそのままベッドに倒れ込んで寝てしまった。まだ大洗からは一歩も動いていない。出航は25:45。

2016/8/14 1日中フェリー

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7時にパチっと目が覚めた。昨晩買った菓子パンを持って上部甲板に出る。きれいな青空と水平線を眺めながら食べる朝ご飯はおいしかった。場所は金崋山沖で陸地が見える位置。航海中は陸地側ならだいたい携帯が使えた。日差しが気持ちよくて、甲板のベンチで横になってまた1時間くらい二度寝。その後はiPadにため込んできたアニメの消化とご飯、ベッドでごろごろ過ごすの繰り返しで夕暮れを迎えた。
日がとっぷりと暮れた苫小牧港に入港。19:30着岸の後、20時頃下船のアナウンスが入った。車に移動して下船。自分のクルマで北海道にいるというのがいまいち信じられなかった。この日は苫小牧からほとんど動かずに宿泊。

2016/8/15 苫小牧~稚内 360.18km 6h56m

朝7時頃起きてすぐに北へ向けて出発。途中のセイコーマートで大きなおにぎりを二つ買って朝ご飯とした。

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今回のドライブ旅の最大の懸念は天候だった。タイミング悪く台風がいくつも北海道に向かってきていた上に、それに刺激された前線が東日本に横たわっていた。出発前に見た天気予報では1週間ずっと晴れマークはなく、雨の可能性がかなり高そうな予報で埋まっていた。ロードスターの屋根を開けられないとなると楽しさ半減となるのは間違いないので、直前まで旅行中止も考えていたのだが、雨が降るのもまた旅行、行った先でおいしいご飯を食べられるだけでも旅行、と考えて決行することにした。

この日も天気予報は芳しくない予報であったが、台風が少し東の沖合にそれたおかげで、曇り~場所によっては晴天となってほとんどの行程で屋根を開け放つことが出来た。

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北竜町ひまわりの里
ちょっと旬は過ぎていたけれど、青空と白い雲と緑と黄色が鮮やかでとても気持ちが良かった。日差しは強いけれど、関東のように焼け上がるほどではない。

233号線から留萌を経由して日本海側のオロロンラインへ。この後はずっと海沿いの道を走る。曇ったりちょっと雨がぱらついたり。遠目に利尻富士は見えたが、近づいていくに連れ雲が増え裾野だけになってしまった。途中でホタテといくらの丼を食べるなどする。

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オトンルイ風力発電所
天塩を過ぎるとさらに道路沿線の生活感がなくなっていく。海、直線道路、立ち並ぶ風車。幸いにもこのタイミングで少し雲が薄くなった。

ノシャップ岬を回って宿にチェックイン。夕飯は副港市場脇のロシア料理屋さんに入った。ロシアの本物の家庭料理ってどんなのか食べたことはないけれど美味しかった。トルコのシシカバブみたいな料理もあったし、見た目が水餃子みたいだと思った料理は味付け含めて本当に水餃子だった。文化的には繋がってるんだなってるんだなと実感。ロシアならウォッカだろとツッコミを受けそうだが、強くないのでロシアのビール飲んだ。

2016/8/16 稚内~北見 356.09km 6hr7m

起床即出発。やはり朝ご飯はセイコーマートの大きなおにぎり。心配されていた天気は、なんと晴れ。朝のうちは青空が広がるらしい。

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宗谷岬
人生2回目の最北の地。前回、鉄道で稚内に来たときはスコトン岬は行ったけれど、宗谷岬には足がなくていけなかったんだよね。ここでたまたま旅行のスケジュールが合ったTwitterのフォロワ様方と落ち合った。バイクツーリングも気持ちがよさそう。

フォロワ様たちに別れを告げて出発。この日の行程のほとんどは海沿いの道だ。平地だったり丘を越えたりしながら、ひたすらに左手に海、右手に牧場か草原、ときどき街。飽きるかなぁと思っていたけれど、屋根開けてのドライブはただの移動だけではない爽快感があって、全く退屈しなかった。途中でクルマを運転しているという感覚も薄れてきて、流れる景色の中で飛んでいる気分になってくる。NDロードスターの身の丈にあったサイズとパワーが、履き慣れたスニーカーみたいな心地よさがそうさせるのかも。オープンカーはいいぞ。ロードスターはいいぞ。

湧別から内陸に向けてハンドルを切る。置戸国道での山越えの最中に雨がぱらついてきたが、道路の流れの中で車を止めて屋根を閉める場所とタイミングが訪れない。でも、小雨のまま強くならなかったし、逆に止まることなく走り続けていたので車内はぜんぜん濡れなかった。周りのクルマから見たら酔狂なことをやっていると思われただろうが。

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温根湯キタキツネ牧場
4つ足の動物で一番好きなのがキツネ。(2本足ならペンギン) こちらのキツネさんたちは、蔵王のキツネ村より飼い慣らされていない感じでみんなほっそりしていた。来園客を少し警戒しつつも興味津々に様子をうかがう姿がかわいらしい。
塩別つるつる温泉でほかほかに温まって北見の宿に向かった。

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お夕飯は北海道地元の回転寿司トリトンへ。ちょっと遅めの時間に行ったのだがそれでも結構混んでいて30分くらい待った。どのネタも美味しかった。生タラバガニで優勝した。

2016/8/17 北見~根室~釧路 424.18km 7hr44m

台風が迫ってきていて天候はなかなか読みづらい感じであったが、予定通り根室に向かうことにした。これまで紋別と帯広を結ぶラインから東側に入ったことがなかった。道東初体験である。
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摩周湖第3展望台駐車場
美幌峠に向かって美幌国道を走っていく途中で大雨になってしまった。屈斜路湖を見下ろす展望台では駐車場からトイレに行くだけでずぶぬれになるレベル。湖が見えないどころか、峠の下り坂の視界は30mを切る始末だった。前を走っていったバイクが一瞬で見えなくなり恐ろしい。結局屈斜路湖の湖面を拝むことは出来なかった。普段からなかなか見られないという摩周湖も、言うまでもなく白いカーテンに隠されていた。

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国道44号で根室半島に入ったあたりでなんと空が晴れてきた。後先考えずに屋根をオープン。道路に「シカに注意」のペイントがなされているのを見ながら、この車でシカにぶつかったら角が飛び込んできて死にそうだなと思いながら本土東端へ向け走る。

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ちょうど昼頃、本土最東端納沙布岬に到着。今朝の天気からは想像もできない晴れで歓喜した。いい景色で気分はよいのだが、ここには他の観光地とは違う緊張感が漂っている。国旗が掲げられ、北方領土を絶対に取り返すという強い意志が感じられる場所だった。署名してきた。

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お昼ご飯は岬のすぐ脇にある鈴木食堂で生さんま丼と花咲ガニの鉄砲汁。うまかった。

根室から釧路へは道道142号線を使った。根室市に出入りする道は行きの国道44号とこの道道142号の二本しかない。根室本線も当然のように列車の姿は見えない。地図上で根室の場所は理解しているつもりではあったが、こんなにも孤立した土地だとは知らなかった。

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海沿いの丘を走ったり、山の中に入ったり、小さな集落を抜けたりしながらひた走る。天気は泣き出しそうな曇り空に、ガスがかかっていた。少し肌寒く、物悲しい雰囲気を感じながらのドライブだった。晴れたら気持ちのいい景色が広がるのだろう。
厚岸の道の駅で蒸しガキを頬張っている間に外は雨が降り出していた。嵐の予感である。

釧路の宿にたどり着いたところで、空模様が完全に崩壊した。大雨に大風。のんびり夕飯を食べに出かけるわけにもいかない様相となった。しゃーないコンビニ飯だと開き直りセイコーマートに向かったものの最寄りが意外と遠かった上に、頼みのホットシェフが無い店であった。吹き飛ばされそうな傘を押さえ全身びしょ濡れになる姿は、まさに台風ニュース映像のそれであった。宿に戻って濡れた服を洗濯しようとしたが、コインランドリーはずっと埋まりっぱなしで使えず、大浴場は男女の入れ替え時間の都合で入れずとツいていなかった。この日の運は昼の納沙布岬の晴天で使い果たしたのだ。それでよい。

翌朝、洗濯できずにひどいことになった靴下は廃棄した。

つづく(はず)