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迎え角30deg.

上向きでも飛んでいかない日々。前に進むだけで精一杯。

旅行3日目(青森→岩手)風に吹かれる日

朝、喚く目覚まし時計に目を覚ます。今日は時間通りだし、荷造りも昨晩に済ませておいてあるので着替えて朝ご飯を食べるだけで出発できる。
朝のニュースを見ながら菓子パンをかじり野菜ジュースを流し込む。
外は昨晩に続きまだ雪が降っており風も強い様子。

今日の目的は、県立三沢航空科学館と三陸鉄道。人間の作り上げた美と自然の作り上げた美を楽しむ予定。朝7時10分青森駅発の普通列車に乗り込みます。

途中、強風により速度規制のある区間があり約30分ほどの遅れ(風に吹かれるその1)。雪は昨日や一昨日と比べるとずっと収まっているのですが、今日はとんでもなく風が強い。数年前に羽越線の悲劇的な事故があったから風の強さは馬鹿にできません。むしろ、こちらの雪はサラサラしてるおかげで多少積もっても蹴散らすように電車は走っていきます。

9時過ごし前に三沢駅に到着。三沢駅に着く直前まで風が吹き荒れていたのに、ここに着いたら風が穏やかでした。時間的な偶然か場所的な偶然か、場所的な偶然ならここに飛行場を構えた理由が分かります。
駅から三沢航空科学館へは約7km。自転車があれば心地よく走れる距離ですが、まぁこの駅前広場が真っ白でどこが道路だか歩道だか駐車場だか分からないような状況ではまず無理でしょう。おとなしくタクシーを使います。
運ちゃんの話では、12月にこんなに雪が降った記憶はないとのこと。例年は1月から2月の間に雪が降り、降っても30cmぐらい。今年のこの大寒波はやはり異常らしい。

タクシーに揺られること約15分。林の陰から巨大な建物が見えてきました。飛行機を入れる建物はやはり大きいですねぇ。

入館。

!!!!


中には太平洋を無着陸無給油で横断したミスビードル号の展示から始まり、当時の世界最高飛行距離を記録した航研機、日本エアコミュータのカラーをまといながらきれいに磨き上げられたYS-11、女性による人力飛行の記録を打ち立てるために社会人チーム"Active-Gals"により製作されたChick-2000、機体構造がよく分かるように解体されたPitts、MD-80のコックピット、各種フライトシミュレータなどなど、盛りだくさんの展示でした。展示機数からすれば各務原の航空宇宙博物館に劣っているかもしれませんが、展示の仕方や施設の面を考えると今まで行った航空博物館の中でトップクラスです。


こんなにきれいに保存されてるYS-11は日本を見渡してもそうありません(羽田の動態保存機ぐらいかな、一般公開はされてないけど)。客席もコックピットも欠けている部品はなく完璧、YS-11オリジナルのエアステアで機内に入れたときは感激しました。屋内展示機なのでエンジンインテークやその他開口部も塞がれておらず純粋なYS-11の姿が楽しめます。このYSが見られただけでもここまで来たかいがありました。

こちらの写真はまた別の機会にでもまとめて紹介しようかと思います。

航空“科学館”という名前であることからも分かるように、航空分野にくくらない展示もありいわゆる科学博物館の役目も果たしています。こちらの展示も良くできており感心させられることしきりでした。時間が限られていたのでこちらは軽く流す感じになってしまったのが惜しいです。

再びタクシーで三沢駅に戻ると乗る予定の電車は約17分遅れとのこと。朝の30分以上の遅れのままだと八戸で八戸線への乗り継ぎに失敗する計算だったので軽くガッツポーズ。三沢駅は駅の規模に似合わず人がたくさん待っていました。普通列車で八戸に向かい東北新幹線に乗り継ぐ人が多いみたいです。
八戸駅到着は12時3分。八戸線の列車は12時19分。駅弁買って乗り換えれば予定通り!これで勝つる!と意気込んで階段を駆け上がり、八戸線のホームへ・・・あれ?
発車案内板に12時19分久慈行きの表示がありません。駅員さんを探して聞いてみることに。

駅員さんは改札付近でたくさんのお客さんに取り囲まれていました。そりゃ特急や新幹線の乗り入れる駅で遅延が生じているのだから状況を知りたい人はたくさんいるでしょう。
その時、「あ゛ー!一人ずつ話してください!わかりません!!!」と駅員らしからぬ叫び声。周りのお客さんどん引き。あのいたずらを注意されたガキのような駅員(おじさん)の表情が忘れられません。何で「一列にお並びになっていただけませんか」と冷静に対処できないんだろ、客の方は困ってるのに駅員がパニックになってどうする。客の方が冷静に対処してました。

12時19分発の久慈行きの列車は強風で運休とのこと(風に吹かれるその2)。次の列車は・・・15時2分、3時間後です。この列車で久慈に着くと17時。せっかく三陸鉄道に乗っても三陸海岸の様子は真っ暗で見えなさそうです。げんなり。とりあえず駅近くの食堂で昼食を取ります。ほら、人間ってお腹がふくれると心が大きくなって許せないことも許せるようになるじゃないですか。


三種漬け丼(マグロ、カンパチ、サーモン)。
腹もふくれて、まぁお土産でも買っていくかとイカめしを購入(おお、自分落ち着いてる!)。駅の待合室で1時間ほど過ごし、久慈行きの一本前にある14時15分鮫行きの列車に乗ることにしました。ずっと八戸駅にいても面白くないし。
時刻表片手にこの後のスケジュールを確認していくと、どうやら夕飯を食いっぱぐれるんじゃないかという嫌な予感がモリモリとしてきたので駅弁を購入。予定通りに行っても宿到着は21時頃になりそうだし。

八戸線に来た列車は今回の旅行初のディーゼルカー、キハ40の2両編成。車内はレトロなボックス席。実はボックス席もこの旅行初。この頃八戸は雲が引いて青空が広がり出しました。

横着して、保護フィルタの上にPLフィルタを被せたら、ケラレました。

30分足らずで鮫駅に到着。ここで次の久慈行きを50分ぐらい待つのですが、どうやら駅の近くに港があるようなのでそちらへ行ってみることにします。
漁港はもうお休みのようで静かなのですが、海に直接面しているので風が強い強い強い!周りにある朽ちかけたプレハブや輸送用のパレットやその他諸々が飛んできそうでめちゃくちゃ怖い!海にはウミネコが大群をなして飛び回っています。普段の風に乗って飛ぶ様子は優雅ですがこの強風の中だとちょっと忙しない。

カメラを握ってるときは素手でしたがちょっと耐えられなくなってきたので、カメラをしまってポケットから手袋を出そうとした瞬間、

アッーーーーー!

風に乗ってどこかへ飛んでいく右手袋・・・。(風に吹かれるその3)
ショック・・・。自転車用のフルフィンガーグローブなんか持ってくるんじゃなかった・・・。ユニクロの手袋にしておけば良かったよ。

凹みつつも次の列車の時間までに駅に戻ります。また、キハ40の2両編成に乗り込み久慈へ向かいます。こちらはどうやら予定通り運行しているようでその点は安心。陸奥白浜駅直前の畑の中にP2V対潜哨戒機の機首が転がってたんですけど何だったのでしょうか。
ボックス席で熟睡し目が覚めたら久慈駅の直前でした。空はほとんど黒に近い青。外の景色はほとんど見えません。

久慈駅三陸鉄道に乗り換えます。久慈→宮古は普通運賃だと1900円しますが、その日有効の18きっぷを持ってると900円でフリー切符が買えます。窓口でフリー切符を手に入れて構内のポスターを眺めてると、「鉄道むすめ」シリーズにも三陸鉄道のキャラクタがいたのを思い出しました。その名も“久慈ありす”。思わず購入。たぶんストレスとか溜まってたんですよ。この娘に「(検閲削除)」とか言われたら許せるじゃん(え

三陸鉄道北リアス線は久慈と宮古を南北に結ぶ路線です。車窓にはリアス式海岸の景色が見えるはずなのですが、日が落ちてしまいもう何も見えません。しかも、強風のため途中まで徐行運転!(風に吹かれるその4) この遅れが響いて宮古の乗り継ぎに失敗すると宿にたどり着けるのは23時になってしまいます。ガンバレ運転手、ガンバレありす。違うわ。
外も見えないし、ディーゼルエンジンはウィーンウィーンとやる気のない徐行運転。落ち着きません。落ち着けー落ち着けー、こういうときは食事だ。八戸駅で買った駅弁を食べることにします。ほら、人間ってお腹がふくれ(ry


帆立弁当。照り焼きにした帆立と帆立の煮汁で炊いたご飯です。焼きたてもおいしいけれどこういう弁当に押し込んであるのもなかなか。
ほら、落ち着いてきた。冷静に時刻表と運行状況を比べてみると15分遅れぐらい。乗り継ぎ間に合いそう。途中から乗客はおじさん一人と自分だけという車内は足を伸ばしたり気楽な物でした。

宮古駅で釜石行きの列車に乗り換え。今度はキハ100系の新しいディーゼルカー2両編成です。車内はボックスとロングシートの半々。乗客は高校生が多い模様。女子高生がセンター試験の話題で盛り上がっています。外の景色も見えないし、退屈なのでノートパソコンを広げて今日の記録を書き始めました。
1時間ほどしたところで不穏な長い停車。嫌な予感です。

車掌さんが来て「釜石の手前の区間が強風のため速度規制となっています」とのこと(風に吹かれるその5)。単線での行き違いの予定変更なども含めて、どうやら全体で40分ぐらい遅れることになりそう。隣のボックス席にいた高校生2人は親に電話をしたら車で迎えに来て貰えることになったようで降りてしまいました。まさか、と思って車内を見渡すと自分一人。もう一つの車両も覗いてみると誰もいない。貸し切り状態になってしまいました。あんまり嬉しくないけど。

というわけで現状のろのろ運転をする列車の中で、以上約4000文字を書き上げました。早く風呂に入りたいよぅ。たぶんユニットバスだけど。
ちなみに今回予約したビジネスホテルの中で今日の宿が1番高かったはず。滞在時間が1番短いのに・・・。

そんな、風に吹かれまくってトホホな感じになった旅行3日目でした。