迎え角30deg.

上向きでも飛んでいかない日々。前に進むだけで精一杯。

鳥人間コンテスト2008--機体見学3


第32回鳥人間コンテストに出場していたディスタンス部門のプロペラ機の写真です。
何回かに分けて機体の見学を、の3回目。九州工業大から残り。

10番機 九州工業大学 KITCUTS

形態から言えばカナード機、なのですが、金工大や横国と違い普通のダイダロス型の前輪部分から前に先尾翼を突き出している特徴的な機体です。駆動系はダイダロス型と同じ、操舵系もピッチ周りは前方にそのまま伸ばすだけだから楽・・・?なのでしょうか。
モーメントアームが短くなってて垂直尾翼がものすごく大きいです。


この形態の最大の問題はプラホへの運搬でしょう。桟橋部分はまだイイですが、坂道部分は両側に柵があり先尾翼部分がぶつかってしまうので機体を置くことができません。今回見てたらずっと持ち上げっぱなしでした。前がロングフライトをしてたりするとかなりつらそう。

11番機 広島大学工学部 HUES

単発双ペラ機。翼桁内にドライブシャフトを通しているという構造的にすばらしく気持ちの悪い(笑)チャレンジングな機体。フライングワイヤーで引っ張ってシャフトが歪まないようにしてるのか、その部分だけ凄く剛性の高い桁にしているのかどうなのでしょうか。
聞いたところ今年も駆動系にはSDV(Super da Vinci)機構を備えているとのこと。


垂直尾翼水平尾翼が胴体桁を中心に分割されていますが、あまり必然性がないような・・・?

12番機 工学院大学 B.P. Wendy

例年滑空機部門に出場していた工学院大学が人力プロペラ機に殴り込み。プロペラ機部門としては初出場の機体です。
機体はシンプルなダイダロス型。滑空機の経験のため翼はきれいですが、プロペラはまだ苦手なようです。なかなかのフライトで伸びそうなチームでした。


前縁材の貼ってある範囲がスパン方向に対して変えてあります。なにか滑空機からのノウハウがあるのでしょうか。

13番機 東京工業大学 Meister

組み立て中の1枚しか撮っていませんでした、ごめんなさい。
例年通りの美しい機体でした。前日昼間にトラックの中で磨いていたプロペラのつるつる具合に圧倒されました。
プラホに上っていくところを双眼鏡で眺めていたら、翼の後縁に数カ所歪んだところがあったのですが何だったのでしょう。あと、大会直前にマイスターHPで指摘されていた尾翼ロゴのスペルミスは修正されていました。さすが。


以上、プロペラ機レポでした。
TT部門とプラホ近辺の東北大の様子のビデオもあるのですが、上げようかどうか迷ってるところ。上げるとしてももちろんTV放送後ですが。

この辺で2008年鳥コンレポ終了。TV放送が楽しみです。

2008年9月15日 19:00〜 読売系列で放送!!