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迎え角30deg.

上向きでも飛んでいかない日々。前に進むだけで精一杯。

ツーリング1日目--煎餅と海と向かい風

ツーリング・ポタリング

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出発前@新川崎

GW前の天気予報にて、キャスターがにこやかに「ゴールデンウィーク中は穏やかな天気が続くでしょう」と話していたのを見て、急きょツーリングを計画しました。死亡フラグだということも気づかずに…。

期間は1泊2日。GWで激混みになる前の平日(木・金)に決めました。
行先は房総半島。関東地方の中でも行ったことがないまま抜け落ちていた地域です。
予定では、初日に銚子まで輪行し観光をしつつ九十九里沿いに南下し勝浦近辺に宿泊、2日目はさらに南下し房総半島の南端を周ったのち金谷からフェリーで久里浜に帰還するというもの。

ただ、急の立案+できるだけ安く泊まりたいという要求から宿泊は鴨川周辺の民宿になりました。初日に走る距離がちょっと長くなりそうですが無理な距離ではないと思います。

暖かな日差しと潮風を感じつつのツーリング初日です。

5月1日

自宅から新川崎駅まで行き横須賀線輪行し東京駅へ向かいます。
銚子までの特急「しおかぜ1号」は東京駅の総武本線地下ホームからの出発です。東海道線や山手線で輪行すると東京駅で自転車を担いでの移動距離が長くなってしまいますが、横須賀線なら総武本線に乗り入れなので直で地下ホームへ到着します。

新川崎駅で電車を待ってると、目の前の貨物ターミナルでたくさんの電気機関車がうごめいてるのが楽しめます。ふと、先日ニコニコで見たこんな動画が甦ってきます。機関車って落ち目なのかなぁ。EF65かわいいなぁ。

7時36分、しおかぜ1号出発。朝5時起きだったので走り出すとすぐに睡魔にやられてぐっすり寝てしまいました。平日ということもあり列車は結構空いてました。
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2時間ほどして銚子に到着。
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駅前で自転車を組み上げて出発準備が整いました。去年のGWツーリングでひどい目にあったので日焼け止めを塗るのも忘れません。日焼けは体力も奪うので大事です。

まずは関東地方の最東端、犬吠崎を目指します。駅から海に向かって走ってるのにちょっと上り坂です。海の直前で坂を駆け下りて海岸線の道に出ました。目の前は太平洋!水平線!路肩がほとんどない道でしたが車どおりはあまり多くなかったので総じて快適でした。

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犬吠崎灯台到着。鯉のぼりが気持ちよさそうです。
灯台に上ると水平線が弧を描いていて地球が丸いのを実感できるそうですが、残念ながら水平線は霞んでしまっていて良く分かりませんでした。

続いて銚子といえば、濡れ煎餅で有名になった銚子電鉄
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犬吠駅。ここの売店で濡れ煎餅を購入しました。荷物をあまり増やしたくなったので小さめのパッケージのものを選びましたが、ちょっと欠けたのの詰め合わせはもっと安かったです。他にも銚子電鉄グッズがたくさん売ってます。同じように銚子電鉄目当てで来たっぽいライダーもいました。
この濡れ煎餅はお土産のつもりだったのですが、あとで意外なところで登場します。

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終点、外川駅にて。レトロな駅舎に時刻表、手作りのような踏み切り標識、花が軌道沿いに咲き乱れる光景はまるでジオラマのようです。のんびりゴトンゴトンと走り去るのを眺めてしばらく悦に浸ってました。先ほどのライダーとほとんど一緒に行動しています。うちは自転車と電車の写真、ライダーはバイクと電車の写真をそれぞれ撮って別々の方向に走り出しました。

時間はすでに11時。このあとかなりの距離があるのでちょっと焦ります。せかせかと南下し始めます。
が、地図を見ながらあまり大きな道走りたくないなぁと思い少しずつ小さな道を選んでいたところ道に迷ってしまいました。行き止まりだらけの住宅地の中やまわりを丘に囲まれた田んぼのあぜ道に次々と遭遇しどちらに大きな道があるのか分からない状態。このぐらい小さな道で迷うとツーリングマップルは全く役に立ちません。人に道を聞きたくてもその辺りに誰もいない・・・。幸いにも太陽は出てるので方角だけが分かる状態。

とにかく太陽のほうに太陽のほうにと進んでいくと、運良く国道126号に出れました。県道を走り始めて数分、後から先ほど銚子電鉄を眺めてたライダーが追い抜いていきました。行く先も同じだったかも(笑)
しばらくはR126に沿って走っていきます。この道は片道1車線のそんなに広くない道ですが他に抜け道がないので大型車が多く走っています。ストレスストレス。

そんなに大きくないトラックが後から爆音を響かせながら迫ってきたので(こういう中途半端な奴の方がいい加減な運転をする、本当の大型トラックは自転車をしっかり避けてくれます)、ちょっと端に寄ったところ、路面のアスファルトと、路肩の排水を集めるコンクリートブロックの間にできた段差に足元をすくわれてバランスを崩し、左前方へ大きく転倒。左ひざから手のひらで滑るように接地。左ひざから左すねにかけて大きく擦り傷を作ってしまいました。手のひらはグローブのおかげで無事。手の皮がずるっと剥けてしまうともう何も握れなくなるので、ほとんど走行不能になってしまうので助かりました。グローブ必須。
とりあえず、適当に消毒して一番深い傷に絆創膏を貼ってすぐ走り出します。テンション下がり気味。

走り出して割とすぐ、ビッグスクーターが併走してきて、何だ?と思ったところ、「地図落としたよ」と。慌ててトップチューブのケースを見ると4つ折にしたツーリングマップルが無い!「ありがとうございます」と伝えて、すぐにUターン。
今日一日の道しるべとなる紙切れは直前の交差点のど真ん中で、トラックが通過した風でひらひら舞っていました。よりによってなんで交差点なんだよ・・・。交差する道の信号が両方赤になった瞬間に飛び出して言って回収。よかった、全部ありました。テンションはだー下がりですが。

ちょっとしたアップダウンを超えて海沿いに出ました。ここからは海岸沿いにサイクリングロードが整備してあるので、車に気を使うこともなく気を抜いて走ることができます。

と、その前にお昼ご飯。ちょうど国民宿舎があったのでそこのレストランで食事。お客さんゼロ。
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注文したのはランチメニューの「土鍋オムライス(950円)」。これが尋常じゃない量でした。
メニューの写真はこんなのだったのに、出てきたのは上の写真の通り。上げ底になってるのかと思いきや土鍋もサラダも底までびっしり。これは完食したら、腹が膨れすぎて一漕ぎもできなくなりそうです。スープはほとんど残してしまいました。お客さんが少なくて食材が余りまくってるのでしょうか。
ドリンクバーも飲み放題でした。自転車に積んでたお茶まで補給させていただきました。

満腹のお腹を引きずりながらサイクリングロードに戻ってきます。このCRは「太平洋岸自転車道」という壮大な名前が付いています。いちおう県道扱いみたいです。
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とにかく九十九里浜の海岸線に沿って道が伸びています。先が霞んで見えなくなっているサイクリングロードは初めてです。

ところで、この日はとても暖かい日でした。日差しが照ってる時間はむしろ暑かったです。南の高気圧から温かい風が吹き込んでいたためだったようです。つまり、海岸線を南下しようとしている自分にとっては、暖かいおかげで完全に向かい風。これがまた、5〜7m/sはありそうな風でじわじわと体力吸い取っていきます。無風の平地だったら32km/hぐらいは出てそうな漕ぎ方で24km/hぐらいしかでない。脚のがんばりと景色の流れに齟齬が起きてきて、「今どのへんだろう」と地図を見るたびに「まだこんなところか」とげんなりする回数が増えてきます。

それ以外はきわめて快適でした。道はきれいに舗装されてるし、砂浜の脇なのに砂被りもほとんどない。多摩サイのように歩いてる人もいない、他に走ってる自転車もいなかったけど。ところどころ海岸に釣り人やサーファーがいますが、サイクリングロード上に居座ってる人は一人もいないので気楽に走れます。追い風だったらどんだけ気持ちよかったのでしょう。

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たいへーよー!視界の左側は海の青、右側は防砂林の緑、という光景がしばらく続きます。

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変な色の泡が立っています・・・。

地図に載っていた「蓮沼海浜公園」で大休止をとることにし淡々と走り続けます。
着いた蓮沼海浜公園は、水場から広場、遊園地、スポーツセンターまであるかなり広い公園でした。

が、
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人がいません。ここはゴーストタウンかと。芝がきれいに整えてあるのに誰もいない原っぱ(たぶん100m×200mぐらいはある)がこんなに不気味に感じるとは思いませんでした。遊園地も動いてるんだか何なんだか。
平日とは言え、一応GW中なのだから人がいてもいいだろうに。祝日には人が来るのでしょうか。

この後も向かい風のなか黙々と走り続けます。同じようにサイクリングしてる人にも全く会わず、途中からサイクリングロードが県道の歩道モドキになったり、車止めだらけになったりとロードバイクにとっては道が悪くなっていきます。有料道路が張り出してきて海が全く見えないただの県道沿いを延々と走ります。
道沿いにはバブルのときに勢いで建てちゃってにっちもさっちも行かなくなった廃墟ホテルとか、5年ぐらい前に夜逃げしてしまったような"営業中"札付きのラーメン屋とかアレな雰囲気が漂ってます。

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人もいない、景色も見えない、雲が広がってきてひたすら向かい風。脇は有料道路。
テンションがストップ安です。

心が折れちゃいそう・・・・・・




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折れました。
銚子からの走行距離約89kmで外房線上総一ノ宮駅へ離脱しました。
もう少し進むと砂浜海岸も途切れて景色にも変化が出始めるのですが、気分の盛り下がりが酷かったので、宿泊する民宿の最寄り駅で外房線の終点の安房鴨川まで輪行してしまいます。もともと宿泊地選びが上手くいかなくて、初日の走行距離が140kmぐらいになりそうだったので最後の方は輪行になるだろうな、と思ってはいましたが、予定よりだいぶ早く抜け出してしまいました。

素泊まりだったので安房鴨川駅周辺のファミレスで夕飯を取り、コンビニで朝食のパンを調達しました。鴨川シーワールドがあるおかげでこういう店が充実してて助かります。それまでの道のりでぜんぜん見かけなかったから・・・。

民宿はこじんまりしたところで、平日だったこともあり宿泊者は自分ひとり。周りの人に気兼ねすることも無く気楽に過ごせてよかったです。
TVで天気予報を見てると、関東地方では2日目の夕方頃から天気が崩れだして雨がぱらつくところがあるらしい。「遅くなんないようにしなくちゃなぁ」と思いながら、することもないので10時に就寝。

つづく。