迎え角30deg.

上向きでも飛んでいかない日々。前に進むだけで精一杯。

丸沼ダム

森の中にひっそりとそびえるバットレスダム

丸沼ダム
丸沼ダム

丸沼ダム
コンクリートの骨格で薄い遮水壁を支えるバットレスダムは、迫力で圧倒してくる重力式コンクリートダムや優雅な曲線を描くアーチダムとは違う、繊細な佇まいが魅力的。

丸沼ダム
ダムの前面は澄んだ水をたたえた池になっているので、陸地から正面の姿を拝むことは出来ない。しかし、その姿を堪能したい人たちによりドラム缶で作られた筏が用意されている。水に沈みかけた桟橋からゆらりと揺れる筏に飛び乗り、池に渡されたロープを手繰っていくと、提体の正面に歩み出ることが出来る。筏を見て「えっ」という顔をするものの、ダム好きならこれに乗らないという選択肢はないだろう。ちょっとした冒険心がこのダムの魅力を引き立てているのかもしれない。

アクセス

栃木からは奥日光から金精峠を越えて群馬県に入り丸沼高原スキー場がチラチラ見えてくると、道路脇に小さな看板が立っている。駐車場からちょっとしたハイキングルートをたどって斜面を下っていくと、その姿が見えてくる。群馬側からなら丸沼高原スキー場を通り過ぎてすぐ。

劇場版ガルパン聖地巡礼、旧上岡小学校に行ってきた。

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劇場版ガールズ&パンツァーに登場した旧上岡小学校に行ってきた。
茨城県内ではあるけれど上岡小学校のある大子町は大洗からは結構距離がある。大洗から行くのであれば、車の多い国道118号より、県道29号から県道33号の方がおすすめ。のんびりしたドライブを楽しめる。

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会長の座っていた校長室
土日祝日はボランティアの方がいて中を見学出来る。古めかしいが大事に維持されていていい雰囲気だ。
ただ、建物自体は古いが、小学校としては平成13年まで現役に使われていたので、校内には「コンピュータ室」と書かれた部屋もある。

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日本に帰ってきてから1か月くらい経った

アメリカを発つ直前に書いた1つ前の記事から1か月くらい経った。日本に帰ってきてから最初の投稿である。この1か月もそこそこドタバタしていてあっという間に過ぎ去ってしまった。

引越し

引越しはまだ完了していない。航空便の段ボール2箱は自分が日本に到着してから10日くらいして届いた。船便の大量の荷物は日本に到着したことは分かっているが、通関作業の途中らしくまだ配送日の連絡すらない。このままゴールデンウィークに突入してしまうので、受け取りはそれ以降になってしまうだろう。いい加減このタブレットPCをメインパソコンとして生活するのも苦痛になってきた。早く母艦のデスクトップPCが届いて欲しいものである。

前の記事でも書いたが、日本に帰ってきてよかったと実感できるのはやはり食だ。外食で食べるものとか、コンビニのおにぎり、会社の食堂のお昼ご飯だってありがたく感じられるのだ。ラーメンうまい、お魚うまい。

1年半前、アメリカに引っ越す前にその当時乗っていたインプレッサ・スポーツは手放してしまっていた。今回日本に戻って来て、また新しく車を選ぶこととなったのだが、選択肢はほとんどなかった。

帰国して数日後のまだ帰任休暇のうちにマツダのディーラーにてNDロードスター(当然MT)に試乗。次の週末にまた別のマツダディーラーに行き再び試乗。そしてその場でめでたく成約となった。
NDロードスターは、向こうに駐在して1か月目くらいで初めてその姿が公開されたのだが、その画像を見た瞬間に完全に一目惚れだった。


もうこのツイートをした瞬間にすべては決まっていたんだね。発売開始から1年経過するまでよく我慢が耐えらえたものだと自分でも思う。納車はゴールデンウィーク明けになる予定。楽しみで仕方がない。

その他

海外にいてどうやっても楽しめないのは日本の映画。帰国した翌々日には、公共交通機関を乗り継いで宇都宮から佐野まではるばるお出かけしてガールズ&パンツァー4DXを見た。その後も劇場版プリパラを週を変えて2回見て、劇場版ミルキィホームズも見た。監督森脇真琴、脚本ふでやすかすゆきのミルキィもプリパラはどちらも素晴らしくぶっ飛んだ展開(ほめ言葉)でとても爽快だった。

日本のAmazonヨドバシで買い物して実感するのは日本の配送業の素晴らしさ。日本Amazonの梱包は丁寧だし、JPもクロネコも佐川でさえも荷物に(アメリカであるような)大きな傷を残さず、配達は素早く丁寧。感動ものだ。思わずいろいろ買ってしまう。

引越しの荷物は届かないが、ゴールデンウィークは日本国内をのんびり旅行する予定。いいね、日本。最高。

アメリカ生活が終わった

やっと日本から帰ってこいとの指令が出てアメリカ駐在が終わった。2014年9月に赴任して約1年半という期間は海外に送り込まれる駐在員としては短い方かもしれないが、自分としてはもう満腹、というよりいっぱいいっぱいという感覚。 

 最初は、あちこち旅行したり、日本との違いに面白いなぁと感じる気持ちの余裕があったのだけれど、それも1年も経つと徐々に飽きてきてネガティブな面ばかり目に付くようになってしまった。アメリカ人と日本人の仕事に対するメンタリティの違いにはイライラすることが多かった。去年の夏に一度日本に出張して、その差を如実に目の当たりにしてからは特に。 
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ボーイング727初号機が25年ぶりに空を舞う。そのラストフライトを見てきた。

Final approach
Boeing727-022 N7001U

去る2016年3月2日、ボーイング727の初号機が25年ぶりに空に舞い上がった。

この機体は1963年にボーイング727として初飛行し多数の飛行試験を行った後、1964年にユナイテッド航空に納入された。27年間フライトののち、1991年に旅客便としての最終フライトを行いその後はMuseum of Flightに寄贈され、Museum of Flight Restoration Centerにて保管・レストア作業が行われていた。

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1963年ロールアウトの日

ラストフライトは、Restoration CenterのあるEverettのPaine Field(KPAE)を南向きに離陸し、Museum of FlightのあるSeattleのBoeing Field(KBFI)に北から着陸進入するほとんど直線のたった15分間のフライトとなった。たった一度のフライトを行うためだけのレストアのため、フラップ・スラットは固定、ランディングギアも下げっぱなし、離陸時のスロットルも控えめで着陸にスラストリバーサは使わないという限定的なモノとなった。

Restoration Centerにてこの機体のレストア作業が行われている様子を何度か見ていたので、この機体のラストフライトを見ることができて幸せだった。この1年半で追っかけてきた様子をまとめてみたいと思う。

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国立アメリカ空軍博物館

アメリカの航空博物館で絶対外せない博物館。第一次世界大戦の機体から二次大戦、ベトナム戦争湾岸戦争、それらと並行して生み出され続けた試験機のXシリーズなどがこれでもかと集められている。展示機数は圧巻の一言。

R&D Building, Presidential Aircrafts

この格納庫に納められている飛行機は、各時代の大統領専用機や試験機など一品物ばかり。特にXプレーン群は一つの目的を成し遂げるためだけに生み出され、テストが終わればすぐに引退していく。このような安住の地を得た機体たちは本当に幸せだ。

X-24A
リフティングボディ試験機 X-24A

Bell X-1B
X-1B

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Northrop/McDonnell Douglas YF-23

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YF-23 PAV-1 Spider

コンペに敗れた試作機、実戦に間に合わなかった戦闘機、数回しか飛ばなかった実験機。IFの物語を思い浮かぶような儚い飛行機にはロマンを感じてしまう。YF-23もそのひとつ。

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国立空軍博物館に展示されているのはYF-23の1号機、チャコールグレーに塗られたS/N 87-800(PAV-1) Spiderである。なのに、なぜかノーズギア扉の内側には"GRAY GHOST"と書かれている。機体にも搭載エンジンYF119のメーカーであるP&Wのロゴが描かれている

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